[笈 ヶ 岳]


かって修験者が闊歩した山、隠れた(?)名山

  


山名:笈ヶ岳、点名:笈岳、三等三角点、標高 1,841.35 m
基準点コード:TR3-5436-36-5301、5万分の1地形図名:白川村
 
撮影:平成9年5月5日

 明治初期、三角点を設置しようとして登頂した作業員が、未登峰と思っていた山頂で経筒などを 発見。かって、修験者が何回も登頂していた記録も残されていた。深田久弥が「日本百名山」の選 定に当たって、笈ヶ岳は深田自信が未登であったため、故郷の名峰であるが、外さざるを得なかっ たと記している。
 登山道が無いので、登るのは残雪期に限られ、しかも山中での幕営が必要。5月の連休中に北隣 の大笠山とセットにしての登山者が多い。金沢ナカオ山岳会が作成した石川県の山岳番付では、東 の横綱は白山で、西はこの笈ケ岳で、奥深いがゆえの名峰である。