[ 操 山 (みさおやま) ]

後楽園の借景の山、一名「瓶井(みかい)山」

安住院の山門   安住院

安住院の墓地   反対側に登山口

安住院多宝塔   山頂近くの登山道脇には大岩がごろごろ

「カナメモチ」のトンネル   その先に山頂の高台、古墳?

山頂と…   三角点

安住院脇の神社本殿   周回して、安住院に下山

山名:操山、点名:操山、3等三角点、標高 168.71 m    .
基準点コード:TR3-5133-77-9601、5万分の1地形図名:岡山南部
 
撮影:平成29年7月30日



岡山市指定重要文化財

 安住院本堂付棟札
        
           昭和39年2月13日指定
 安住院は、天平勝宝年間に報恩大師が創立した瓶井山禅光寺の本院である。
かっては塔頭十数院を擁していたが、現在は安住院と普門院を残すのみである。
 本堂は、一山の総本堂である。当初は、現在の位置より200m離れたやや高台
である古観音の地にあったが、正月修正会の会陽を行うために、寛政十二年(18
00)現在地に移したものである。
 桁行五間、梁間六間、入母屋造、本瓦葺、正面中央一間向拝付の建物で、向拝、
軒、内部入側廻りは江戸末期の改造を受けているが、慶長六年(1601)小早川秀
秋造営の棟札が現存している。
 桃山様式の中世密教本堂の型式を良好に残している貴重な建造物である。

 平成25年3月





岡山県指定重要文化財

 安住院多宝塔

 この塔は岡山平野を一望に収める瓶井山の中腹に
建立された二層の塔婆で、宝形造の本瓦葺になり、
総高二〇メートルを測る。下層は、方三間(約五.六メートル)
柱間で円柱を用い、組物が和様の二手先で尾垂木を出
して、支輪と軒天井をかけている。四面の各中央部の〇
股の彫刻は、各方位に即した四神を配置している。四周の
腰には擬宝珠勾欄を設けた縁をめぐらせ、各面の入口は
棧唐戸を入れ、両脇を連子窓にし東・北・西の三方に石階
段を設けている。内部は四天柱に囲まれた内陣に須弥壇
を設け、大日如来の木像を安置している。
 上層は、十二本の円柱で円形の塔身を造り、周縁に
組高欄をめぐらせ、下層の屋根との接続部には漆喰
塗の亀腹を伴っている。軒は二重扇垂木を施し、組物は
傘が三手先、隅が四手先であり深い軒の出を支えている。
 この多宝塔は元禄年間(一六八八〜一七〇三)に時の藩主池
田綱政が後楽園の借景として建立に着手したと伝
えらえれ、「みかえりの塔」として今日まで親しまれている。
  平成元年六月
  設置 岡山烏城ライオンズクラブ
  監修 岡山市教育委員会