[丹 沢 山]

丹沢山塊の盟主、富士山を肴に

塔ノ岳山頂、富士山の真上に白い月  凍てついた丹沢山への道

富士山を肴に乾杯  広い山頂にポツネンと三角点

 大倉集落の外れ、車中で一夜を明かし、早朝5時30分に歩き出す。北陸の天気とは裏腹に快晴。月明かり で懐中電灯は不要、山や木の影がくっきり。大倉尾根への取付きにかかる頃白々と夜が明 けてきた。
 ヒノキ林を登っている時に日の出、鍋割山が一瞬赤く染まった。大倉尾根の堀山の家に着くと耳が切れそ うになる冷たい風。相模湾が輝いて見え、富士山の上には白い月がおぼろに見えていた。塔ノ岳は学生時代 (30年前というはるか昔)に登っており2回目、超なつかしい山頂である。丹沢山への道、日陰では雪は凍り ついており滑りやすい。シカが数頭、藪の中でゴソゴソ。

南アルプスが真っ白に連なる

展望の主役はやはりこの山
山名:丹沢山、点名:丹沢山、一等三角点、標高 1,567.06 m
基準点コード:TR1-5339-11-6301、5万分の1地形図名:秦 野 
山行日:平成11年2月6日

 広々とした静かな山頂で富士山を肴に缶ビールを飲む、大いなる贅沢、至福のひと時。ラーメンも数倍おいしい。

 下山にかかると、ボチボチ登山者に行き交う。大半がアイゼンをつけている。北陸では滅多にアイゼンはつけないので、この感覚は関 東人のものと感心する。塔ノ岳まで来ると暖たたかくなり、ポロシャツ1枚で十分。鍋割山経由で大倉に下山した。