[末寺山、和田山]
古墳に覆われ、山城があった
山名:末寺山、点名:末 森、三等三角点、標高 44.24 m
基準点コード:5436-54-3101、5万分の1地形図名:鶴来
山行日:平成15年3月29日
末寺山とその南に位置する和田山のいずれにも大小の円墳や前方後方墳が残り、国指定史跡に指定されている。能美
古墳群の一角をなし、他に末寺山の西に寺井山古墳群、東に秋常山古墳群があって、中でも最大の秋常山1号墳は、前
方後円墳を3段に重ねた形をしており、全長140m弱の堂々とした墳丘である。これは、越と呼ばれていた古墳時代
の北陸地域の王墳といえる。剣や鏡などの副葬品や壺棺の一部とみられる土師器壺片などが出土している。
和田山の山頂一帯は和田山城跡で、本丸跡、二ノ丸跡、空堀などが確認されている。
二つの山は、史跡公園となっており、寺井町民の憩いの丘である。古墳をめぐる遊歩道、相撲場、つつじ広場、芝生
に覆われた遊び場、白髭神社、テニスコート、寺井町歴史民族資料館などがある。5月の九谷茶碗まつりにあわせて、
散歩がてら、4〜7世紀にわたる古墳時代に思いをはせるのもいい。