[ 木 原 岳 ]

能登空港建設に伴い2度移転した三角点

平成29年10月16日

当初は画面右手にあった山の頂  1回目の移転先は後ろに見えるレーダーの下、2回目の移転先は青い看板の左手、笹藪の中  笹藪の中、ここが安住の地になるのか…

  空港施設

点名:木原岳、二等三角点、標高 220.04 m、基準点コード:TR2-5536-77-5601



平成15年9月11日時点の様子

開発から取り残された丘の上   移設された三角点

三角点の有る丘から見たターミナルビル   満席になって滑走路に向かう第2便   東京に向かって離陸

山名:木原岳、点名:木原岳、二等三角点、標高220.99m
基準点コード:TR2-5636-77-5701、5万分の1地形図名:穴水
 
撮影:平成15年9月11日

 かっては、国際保護鳥のトキが営巣する標高277mの山であったが、能登空港の建設に伴い、平らにされてしまい、 山は無くなった。そして、山頂にあった三角点は、平成10年、開発から取り残された丘に移設されてた。点名は「木原岳」のままで、かって山頂にあった事が偲 ばれる。

 能登空港は平成15年7月7日に開港、県関係者の努力の結果、地方空港としては異例の1日2便を確保、年間の搭乗率が70%を切る と減便されることから地元市町村は助成金を交付するなど懸命の努力を惜しまない。それもこれも、過疎地の悩みから、能登の魅力を全国 に知ってもらい足を運んでもらうため、県内2箇所目の空港に並々ならぬ願いが込められているからである。

 地元住民の思いを乗せて、今日も満席の乗客を乗せて飛行機が飛び立っている。

 かって、「新かがのと百山」の調査で木原岳にも登ったが、山頂は雑木林に覆われ、南方向に伸びる伐開から能登の低い山並みが連なっ ていたのを思い出す。今になってあの時に三角点の写真を撮っておかなかったことが悔やまれる。