[ 峨  山 ]

百名水「古和秀水」から峨山道を登る


古和秀水   

こちらは飲用の「慈光水」   

登山口には「峨山道」の標石  六地蔵

杉林の中に登山道が続く  展望台

風力発電の風車が回るサビヤ山   自衛隊のレーダー基地がある高州山

林道から山頂を目指す  杉林のなかに階段状の登山道が延びる  急な階段の連続

落葉に覆われた山頂  落葉に埋もれそうな三角点  如来像

山名:峨 山、点名:鬼 屋、三等三角点、標高 336.18 m
基準点コード:TR3-5536-76-1201、5万分の1地形図名:穴水
 
撮影:平成27年12月6日

 峨山は、総持寺祖院の背後にあたり、日本百名水の「古和秀水」(こわしゅうど)が登山口。峨山道の石標の横、六地蔵 の前から、見事な杉林の中をゆったりと登る。杉林が尽きると展望台があり、高州山などの能登の山々が見渡せる。

 展望台から下るとやがて林道に出て、山道と林道の二手に分かれる。山道をたどると、ゆるやかにアップダウンを 繰り返し、再び林道に出る。その向こうに登山道が杉林の中に伸びており、ここからは急な登りとなる。あえぎながら 階段状の登山道を登りきると小広い山頂。手前に三角点、峨山道の会が設置した如来像、道標がある。登りの途中では 能登の山々を展望できたが、山頂は展望は効かない。

 登ってきた道の反対側へ下り、水平道を歩き、林道に戻った。しばらく林道を歩き、元来た登山道から古和秀水へ戻った。

 峨山韶碩は、津幡町瓜生の出身で、比叡山で修行を積んだあと、羽咋にある永光寺の住職に就き、総持寺の第2代住職も兼ねて いた。その頃、永光寺で朝の勤めを終え、夕方には総持寺で夜の勤行を勤めたという伝説に包まれた高僧。羽咋から門前までは 峨山が歩いたという「峨山道」が通じておりその距離は50キロ余り、中にはアップダウンの続く山道もあり、物理的には無理 といえ、当時の旺盛な布教活動から生まれた伝説のようである。
 「峨山」という山名や旧門前町で栽培されているツツジ「峨山キリシマ」はこの峨山韶碩に因んだ命名。