[赤 蔵 山]

赤倉神社と日本百名水「御手洗池」


笹薮に覆われた山頂   

御手洗池   こんこんと湧き出る名水

赤倉神社拝殿   奥の院を覆う建物、中に桃山時代の建物がある

山名:赤蔵山、点名:赤蔵山、三等三角点、標高 179.00 m
基準点コード:TR3-5536-46-5901、5万分の1地形図名:七 尾
 
撮影:平成15年3月15日

 憩いの森から林道三引線を南西へ約1.2kmいった地点から左の山道を50mほど入った ところが山頂。山頂というにはほど遠い丘の上で、しかも笹薮に囲まれ、周囲の立木も背が高く展望は無い。

 赤倉神社は、最盛期には僧房が120を数えたが、幾度の戦乱にあい、現在では拝殿、奥の院等のほか、栄春院、怡岩院の2坊を残すのみ。 拝殿は神仏混淆時代の様相を今に残している。 拝殿の前の大銀杏は落雷で焼け根元を残すのみであるが、新しい幹が育っており、たくましさを感じさせてくれる。根元に奉納されて いる三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)は、愛嬌があってよろしいが、どうして三猿なのかは不明。

 日本百名水の御手洗池は昔ながらの落ち着いた面影をしている。いずこの百名水も、施設を作ったりして選定される前の 様子が失われている中、御手洗池は手がつけられておらず、かってのままである。わずかに東屋 が建ち、少し離れた道路縁に駐車場、トイレができ、キャンプ場、子供向けの遊具が設置された程度である。全体としては、 憩いの森として整備されているが、古いものに変に手を加えていないのがいいのではないか。