[ 虫 ケ 峰 ]

山岳信仰の拠点に巨大な風力発電のプロペラが回る


三角点があるピーク

  雪の中から出てきた2等三角点

巨大なプロペラ   立ち並ぶ風車

東のピークにある観音堂   七尾湾、能登島の眺め

西のピークを望む

麓にある板碑


山名:虫ケ峰、点名:鉈打山、二等三角点、標高 295.88 m
基準点コード:TR2-5536-56-5301、5万分の1地形図名:七 尾
所在地:七尾市中島町町屋上畠北免田入会地小坂谷1番2
 
撮影:平成17年3月7日

 近年発電用の風車が立ち並び、大平、町屋、上畠の各集落から林道が山頂直下まで通じ、 かっての面影はない。風車の点検のためか、この日には林道は除雪されていたので歩くにはスキ ーもかんじきも要らなかった。

 西側のピーク、林道脇のスギ林の中に三角点があり、ここから南へ伸びる尾根伝いに風車が立ち 並ぶ。木の間越しに突然現れる巨大なプロペラは威圧的である。 国土地理院の地形図では、東側のピークに虫ケ峰と表記されており、こちらの方が僅かに低い。また、 神社マークもあるが、観音堂とも寺院跡ともいわれる。いずれにしても古くから山岳信仰の 拠点であったことは間違いない。

 麓にある”永和3年”(1377年)に建立された板碑には、「日課 六万遍念仏」と刻まれて おり、往時の信仰の価値が数量で表わさられたものといわれている。