[寺 尾 観 音 山]


曽宇町の守護、十一面観音様を祀る

登山口の杉林  観音堂

雑木が生い茂る山頂  

なだらかな裏山といったところでしょうか

シュンラン  山桜
山名:寺尾観音山、点名:ニノ谷、三等三角点、標高 228.04 m
基準点コード:TR3-5436-32-1501、5万分の1地形図名:大聖寺

撮影:平成15年3月29日

 この山は加賀市大聖寺から南へ2kmほどの曽宇町にある里山。山頂近くに観音堂があり、町の守護仏として信仰を集めており、観音堂一帯や登山道はよく整備されており、歩き易い。

 登山口には寺尾観音の由来を記した看板や「十一面千手観音菩薩」と彫られた石柱が立っている。取り付きから杉林の中のジグザグの急登が始まり、登りきると左手に「石川懸十名勝地」の石柱が立っている。後は少しの下りなどもあるだらだらした登りで、ヒノキや杉の植林地、しきつめられた松の落ち葉などを踏んで、尾根が左カーブを切ると観音堂に達する。雑木や下草さえも生えないほどに整備されており、西の方向には大聖寺方面、日本海が望見できる。

 三角点のある山頂へは、観音堂の脇から踏み分け程度の道を5分ほどたどると着く。丈の高い雑木があって、展望は利かない。ここから白山が見えると聞いていたが、無理のようだ。

 調査したこの日、シュンラン、ショウジョウバカマ、ヤマザクラ、ツバキ、スミレの花を見ることができ、春爛漫の近いことが感じられた。