[大頽(おおなだれ)山]


白峰のうら山、白山の好展望

深い谷の向こうに白山   ボッカへりが室堂を目指す

急登に足をとられながら   山頂の平坦地には残雪も

最後は雪を踏んで

山頂   

白山の好展望  



山名:大頽山、点名:大 沼、三等三角点、標高 832.41 m
基準点コード:TR3-5436-15-9001、5万分の1地形図名:越前勝山
 
撮影:平成25年5月4日

 白峰の林西寺脇から登山道がある。すぐにブナの大木ばかりの林となり、こんなに身近なのも珍しい。 尾根に出ると、忠魂碑があり、ふたたび尾根伝いの山道となる。送電線の鉄塔があるピークは絶好の 休憩地であり、白山の展望台でもある。今日は真っ白な白山をバックに室堂へのボッカヘリコプターが飛ぶ。
 さらに進むと分岐のピークとなり、南西方向に伸 びる尾根を踏み分け程度のコースを慎重にたどる。右側は大きく崩れた急斜面が続き、これが山名の由 来と知れる。最後に急な尾根をつま先立ちで登りきると雑木の繁る平らな山頂で残雪もある。葉がないおかげで、 木の枝越しに白山を展望できる。下りは、コースを間違えないよう慎重に行動する必要がある。

 シャクナゲはまだ蕾。ブナの木は、今はとても明るい林間でもうすぐ綿毛に覆われた新芽が出だす。 その後ブナは日一日と濃さを増し、葉が繁ると林間はうす暗く、展望を無くしてしまうが、涼しい木陰を提供 してくれる。ブナの葉は落葉となって森の植物の栄養分を提供し、また洪水調整ダムの役目もし、一方、 ブナの実は森の動物の越冬準備の餌となる。大きな幹を眺めているとその偉大さがふつふつと伝わってくる。