[末 寺 山]


古墳に覆われた国指定史跡

秋常山から望む末寺山(11月23日)   南側の登り口

遊歩道の分かれ道   谷筋に沿って登る

15号墳は円墳   雪に覆われた5号墳(前方後方墳)

2号墳の上に三角点   反対側には上水道施設

古墳上に   三角点


山名:末寺山、点名:吉 森、三等三角点、標高 44.24 m
基準点コード:TR3-5436-54-3101、5万分の1地形図名:鶴来
所在:能美市末寺町辛63番地
 
山行日:平成23年12月31日
 末寺山とその南に位置する和田山、東に位置する秋常山、西に位置する寺井山のいずれにも大小の円墳や前方後方墳等 があり、国指定史跡となっている。能美古墳群を形成している。なかでも最大の秋常山1号墳は、前方後円墳を3段に 重ねた形をしており、全長140m弱の堂々とした墳丘であり、最近古墳公園として整備された。これら は、越と呼ばれていた古墳時代の北陸地域の王墳であり、剣や鏡などの副葬品や壺棺の一部とみられる土師器壺片 などが出土している。

 和田山の山頂一帯は和田山城跡で、本丸跡、二ノ丸跡、空堀などが確認されている。

 能美古墳群は史跡公園として整備されており、市民の憩いの丘でもある。古墳をめぐる遊歩道、相撲場、つつじ広場、 芝生に覆われた遊び場、白髭神社、テニスコート、寺井町歴史民族資料館などがある。5月の九谷茶碗まつりにあ わせて、散歩がてら、4〜7世紀にわたる古墳時代に思いをはせるのもいい。