[倉 ヶ 岳]
伝説と岩場と大池と
山名:倉ヶ岳、点名:倉ヶ岳、二等三角点、標高 565.37 m
基準点コード:TR2-5436-55-6101、5万分の1地形図名:鶴 来
撮影:平成15年5月4日
倉ケ岳は、加賀平野、野々市町南部辺りから見ると、左肩を少し落とした台形をしている。金沢市と鶴来町の境に位置し、
林道が山頂近くまで入っているので訪れる人は多く、多様である。ロッククライミングの練習に手ごろな岩場があり、その練習に来る人、子供連れ
でハイキングに来る人、大池へ魚釣りに来る人などなど。登山にくる人は少数派かもしれない。
大池は一向一揆の頃、追い詰められた富樫政親が馬もろとも池に飛び込み死んだと伝えられ、その命日になると水面に鞍が浮いてくるという伝
説がある。山名はこの伝説に因むものである。
登山道は大池の駐車場まで車で入れば山頂までは20分程度。
山頂の南側にはロープの張られた岩場があるのでちょっとだけスリルを味わえる。山頂からは犀川源流域方向だけの展望であるが、
山頂直下の展望台(ロッククライミングの終点)からは、眼下に大池の湖面を配し、山並みの向こうには加賀平野の広がり、そして日本海
までの雄大な眺めを楽しめる。
春、ツバキの花が多く見もの。他にマキノスミレ、タチツボスミレ、チゴユリなどが目を楽しませてくれる。