[ 小倉谷山 ]


シャクナゲと展望の山

廃村となった大内を出発  記念碑

 雰囲気のある旧大内道を登る

大内峠   

満開のシャクナゲに感激

 

 

狭い火燈山の山頂  火燈山から小倉谷山

三等三角点  

雪の大日山を展望

タムシバの咲く稜線、左手に富士写ヶ岳   

富士写ヶ岳の下りから見た小倉谷山

山名:小倉谷山、点名:伏拝、三等三角点、標高 910.58 m
基準点コード:TR3-5436-12-9901、5万分の1地形図名:永平寺

調査日:平成26年4月26日

 廃村となった大内町が起点。駐車場は満杯状態で、福井、石川を中心に京都、岐阜ナンバーも。廃村の外れには 白山神社があり、その脇から「火燈古道」と名付けられた道が続く。大内峠から道は直角に左折し、尾根伝いの登 りとなる。再開された道であるが、歩き易い。尾根伝いの登りが続き、鉄塔を過ぎると福井平野が見渡される。お いおいシャクナゲの花も現れ目を楽しませてくれる。
 今回は中日登山教室の引率であるが、こんなにシャクナゲが満開なのは初めて見た、参加者の感激ぶりは並大抵 ではなく、企画したかいがあった。火燈山のピークを過ぎ、一旦くだると一登りで山頂。

 山頂からの展望は良く、大日山、浄法寺山など加越国境の山々、福井平野、北潟湖から小松平野までも見渡せ、 その向こうには日本海も見えている。



 なお、大内町跡の記念碑には

  今大内の者すべてこの村を去る 心だけをこの地に残して

  と大書し、碑文には

   誰も去りたくてこの大内を去ったのではない、今この地に立つと祖先の
 魂の悲嘆を大内の者達は確かに聞く、敗戦後本来の文化の大切さを忘
 れ高度経済成長を目論み文明を求めること急な国の施策に押し流され、
 小さな村が一つづつ消えていった。
   大内もその村の一つに過ぎない、この地から去り難たい心と、いつか
 誰かが移り住むことを願い、慈に碑を建てる。
     昭和五十八年四月初旬
           大内出身者一同


と記されている。(原文は縦書き)