[医 王 山]

四季を通じて登山者で賑わう金沢市民の山

栃尾の集落   大きな案内板

登山口   登山道脇にホウノキの大木

金沢市街地方面を展望、日本海も見えている   左に袴腰山、そして猿ヶ山

猿ヶ山、そして   ブナオ峠を挟んで大門山の展望

谷の様相、この先にブリッジ状に雪が谷を埋めている   菱池道との分岐に到着

白兀(しらはげ)山方面を展望

山頂   展望台の下に…

一等三角点   山頂から砺波平野を見下ろす

見事なブナ林   ブナの根元

猿ヶ山、ブナオ峠を挟んで大門山

山名:奥医王山、点名:医王山、一等三角点、標高 939.13 m
基準点コード:TR1-5436-66-1301、5万分の1地形図名:城  端 
 
撮影:平成26年 5月10日

 今日は医王山県立自然公園の巡視指導員に任命されて初めての入山。奥医王周辺の担当ということで、久しぶり に栃尾を目指す。栃尾もかっての廃村然とした雰囲気は無く、住民は普段麓の家で生活し山仕事などでここを訪 れているもよう。
 道はよく整備されており、歩き易い。花も多く、金沢市方面や大門山、猿ヶ山、袴腰山などの景観が目を楽しま せてくれる。途中、下山してくる人があり、すれ違いざま「雪があって山頂へは行けない」と言う。ま さかとは思ったが、オージャラを過ぎ谷沿いのコースにさしかかると、言われるとおり残雪は谷を埋め、薄いブ リッジになっており、危険である。このコースを離れ、薮を漕いで左手の尾根に出ると、地図に記載されている道の 痕跡があった。山頂までは大した時間のロスもなく到着。4人が憩っており、もう一人が菱池から登ってきた。
 せわしなく腹を満たし、写真を撮って下山。尾根伝いに来たコースをたどると、やがて見事なブナ林。そして根 曲り竹に行く手を遮られ、薮を漕ぎ下って登山道へ降り立った。数カ所の倒木を処理しながら、栃尾に下山。靴を 履き替えていると住民に声をかけられた。谷は危険で昔からの尾根筋がいいと話しているうちに、おいおい他の 3人も集まってきて世間話。ここの水はおいしいと薦められもっと話をしたかったが、適当に切り上げて車に乗っ た。  

(医王山の概要)
 医王山は、金沢市民はもとより、福光町側のイオックスアローザスキー場リフトを利用すれば冬でも 気軽に登山が満喫できる。大沼平を中心に、石川県立自然公園としての整備が進められており、いろい ろなコースがある。見上峠から白兀山まで2時間、奥医王山へは夕霧峠から20分。沢登り入門コ ースも何本かあり、本吉川上流や菱池谷などが手ごろか。また、林道が山頂近くまで通じており、これを利用して 山スキーやテレマーカー、スノーシューなど多彩な姿で入山している。もちろんワカンをつけた昔派も健在である。
 かって、大沼辺りは個人の所有地であったため、入山料を払っていた。ここを県が買い上げ、公園として整備・ 保全しているわけである。山名は、植物の種類が多く、色々な薬草が有るためといわれている。泰澄大師開山と伝 えられ、また、大沼、大沼平、鳶岩辺りの景観は火山活動の名残である。