[ 大 日 山 ]

南加賀の雄峰、ブナの原生林

大日山で出会った花達 をお楽しみください。

登山口の駐車場と案内板   鳥居だけが残っている

徳助新道への分岐   池洞尾根の登り口

ブナ林の中に登山道が続く  福井県境の尾根を望む  さらにブナ林を登る

新しい大日小屋、右はカマボコ型の旧小屋   小屋の前、少し日が射し大日山頂が見えた

勝山市街地方面を見下ろす

大日山頂、三角点は無い   冷水の頭

狭い小大日山頂

登山道脇、ここに…   3等三角点

徳助の頭のユニークな標識   ここはシャクナゲの多い高倉山への分岐点

こちらにもブナ林

5月1日、菅倉山からの展望、左から小大日山、大日山、小屋のある加賀甲

山名:大日山、点名:小大日、3等三角点、標高 1,198.49 m 
基準点コード:TR3-5436-23-0801、5万分の1地形図名:大聖寺
 
撮影:平成28年6月5日

 県境踏破以来、久しぶりの大日山であり、登山口の記憶もあいまい。とにかく真砂集落跡に駐車。 道標に従って行動。神社跡手前の登山口駐車場には案内板があり、その裏側には「つぶやき」(全文はこのペ ージ最下段に掲載)と題して村人の思いや平成10年に離村したことなどが記載してある。銅板張りの鳥居の 前から林道を右手に進み、急な登山道に取り付く。

 6月のこの季節、中途半端とは思いながら登山を開始するも、コアジサイ、ツクバネソウ、エンレイソウ、 ササユリなどが咲いていた。カタクリやサンカヨウ、イワウチワの花はすでに終わり実をつけている。長い尾根 にはブナの原生林、林床には今を盛りの幽霊花の異名があるギンリョウソウのほか、ユキザサ、ホ ウチャクソウなども咲いている。天気はイマイチで、加賀甲に建て替えられた小屋の中で早い昼食を摂っている 間に一時山頂が望めたが、またガスの中に入ってしまった。我々の他には4パーテイの入山であった。

 下山には小大日を回る周回コースを採る。一部刈払いがされず、薮が被さっている箇所もあったが、 ルートは明瞭、迷うことはない。歩きがいというか下りがいのあるルートであった。
 三角点は小大日山から西へ少し下った地点、登山道脇に有る。こちらには花の終わったシャクナゲ、 今を盛りのササの花の一団、大きなブナ林と細いブナ林があり、変化のあるコースともいえた。
 結局、今日の展望は、池洞尾根から県境の山を展望し、小屋から一旦下った地点で勝山市方面を見下ろし ただけであった。

  ・駐車場の案内板裏面に記された「つぶやき」             (原文は縦書き、文中「志」に濁点有り)       南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏 宮本の志う婆さんが       その後で、       「死ぐなら夏死げ アブ泣く 蚊泣く               ホタル火灯す セミお経あげる」       と、つぶやいていた。       雪深い北国に住む人びとの願いは夏死ぐ事であった。       この真砂も平成十年十月、神、仏と共に人びとはこ       の土地を後にした。                    平成十二年五月