[ホ ノ ケ 山]

もぼろしの北陸道「塩の道」、雪は少ない

瓜生野からの登山口   林道を離れて…

ここから山道、山頂まで3.4km   深くえぐれた道が続く

日野見台は日野山が正面に見える位置   雲がまとわりつき、かすかに日野山

樹間の向こうに山頂部が見えてきた

奥野々ルートの分岐   さらに切り通しが続く

佐々生光林坊の墓   林道が見えてきた

菅谷峠、向かい側の階段を登る   ブナ林のなかを登る

山頂   

白山方面は雲の中   こちらが日本海側だが…

山名:ホノケ山、点名:戸谷、2等三角点、標高 736.73 m  
基準点コード:TR2-5336-51-5101、5万分の1地形図名:今庄
 
撮影:平成29年1月3日

 今年も暖冬、平地は雪無し。年末に出かけられなかったので、この日に福井県へ。ホノケ山は15年前に登って以来、 もう一度と思っていた山。「ふくい里山トレイル」のコースに選定されており、道標はしっかりしている。
 内地ではカタカナの山名は珍しい、福井県嶺北地方南部の山。旧北陸街道のかくれ街道「塩の道」 があった。若狭方面からの馬の背に塩を載せて運んだルート。伝承はあるが記録が無く、"まぼろし"となっ ているようだ。切り通しと呼ばれる山道は深くえぐれて往時を偲ばせてくれる。
 山頂付近に10cmほどの雪で、雨あがりの平野部は雲がまとわりつき展望は無し。西方の日本海側には雲は無いが、 海は見えそうで見えず、敦賀半島はボヤーと見えていた。尻の白い鹿を目にし、山頂近くでその鳴き声を何度も聞いた。

  ・瓜生野登山口備え付けのパンフレット「ホノケ山登山道案内図」の説明文
 
    ホノケ山は、むかしノロシをあげて京の都や府中(越前市)へ、
   急を知れせるノロシ台があったことからこの名がついたと言われて
   います。山頂からは丹南の平野や敦賀湾・日本海が眼下に見え、
   素晴らしい眺めです。自然が多く残る山として親しまれています。
    登山道の大部分を占める「まぼろしの北陸道」は、若狭脇往還道・
   塩の道・古北陸道とも呼ばれ、かっては軍事・経済上大事な役割を
   果たした道路です。
    ブナの原生林の中を走る「切り通し」は、深さ6mにも達するところ
   もあり、この道路が北陸への大事な道であったことを物語っています。
   ですが、この道に関する確かな記録がないため「まぼろしの北陸道」
   と呼ばれるようになりました。