白 山  神 社
福井市猫瀬町
移転跡地には、社殿の基礎とたけのこ

  

  
    
撮影日:平成28年5月4日
鎮座跡地: 福井県福井市猫瀬町3-2

 白山神社は昭和30年代に移転遷座し、跡地だけが残っている。回りの杉林ももはや竹林と化し、社殿のあった箇所に は石段と基礎だけがのこり、そこここにタケノコが顔をだしている。社殿跡地の中心には石碑が建ち、 表面には町の沿革などが刻まれ、裏面には当時あった8世帯主の名前と位置図が記されている。
 苦労の末に用水の確保や薪炭の生産により安定した生活を確保していたが、化石燃料の普及に 抗しきれず離村移住したとのこと、最後の行には、

  別るとも 語り継ぐらむ 故郷の 先達遺せる 心意気

の詩が記され、元気な文言でなればこそ、余計に過疎化の悲哀を感じさせられる。