白山
(はくさん)
神社
郡上市 白鳥町長滝
白山3馬場の一、美濃禅定道の拠点
鎮座地:岐阜県郡上市白鳥町長滝字杉山91番地
撮影:平成23年9月19日
ここは、白山を開山した泰澄大師が養老年間に開山した山岳寺院である。最盛期には「六谷六院、神社仏閣
30余宇、衆徒360坊」と称され、広く信仰を集め、その賑わいは「上り千人、下り千人、麓に千人」とたとえ
られた。往事の建築物は明治32年の大火で焼失したが、礎石や石灯籠などに往事を偲ばされる。
現在の三馬場の外観は、三様であり、共通点は「白山神社」という文字と霊峰白山をご神体としていること。
長滝白山神社は、簡素な鳥居でおやっとさせられるが、再建された大きな建築物や、神殿造り
の本殿が神々しい威厳を放っているのが印象的である。
(以下は岐阜県神社庁ホームページより引用)
社名:白山神社、通称:長滝神社
主祭神:伊弉諾尊、伊弉冉尊、彦火火出見尊、菊理姫尊、天忍穂耳尊、大己貴尊
由緒由来:
霊峰白山を神体山と仰ぎ、白山信仰の表日本における一大拠点であり、いわゆる美濃馬場とはこの地のこと
である。古くから土民の祀る一社があったが、養老元年(717)泰澄大師が白山に登拝してからは、修験道で栄え、
白山妙理大権現を祀る霊場となった。一方この地は奈良の都の鬼門にあたり、元正天皇は帝都鬼門勅願所に定められ、
飛州河上郷に至まで、1万3千石の神領を拝受し6谷6院360坊を置いて隆盛を誇り全国から参集する信仰者によっ
て文化の栄えた処である。明治の神仏分離令によって白山神社、長滝寺、阿名院等に分け、その後明治32年の大火に
依り焼失するも、神仏習合の旧観を保ち、雄大な本殿と豊富な文化財を今日に伝へている。