ひるがの白山 神社
郡上市 高鷲町ひるがの
御母衣ダムの建設に伴い移転してきた神社

社頭   鳥居

2つの手水鉢、右の大きいものの水面は瓢箪形

平成元年九月建立の狛犬  真四角の拝殿  

吹き抜けの拝殿からは本殿が見える

拝殿の中の木鼻の彫刻    

拝殿を真横から見る

本殿とその覆い屋

本殿の正面   横から

本殿から拝殿を見る   拝殿から社頭方向、鳥居の向こうは小学校のグランド
    
撮影日:平成26年7月21日
鎮座地: 岐阜県郡上市高鷲町ひるがの

 高鷲北小学校のグランドに向かって鎮座、ひるがの高原は戦後の食糧難解消のため開拓された地域であるため、由緒 書きのような経緯で新設された神社である。戦後の開拓地で心の拠り所を求める気持ちと、水没する集落の神社を失いたく ない気持ちが旨くマッチした例といえる。それにしても御母衣ダムの建設に伴い水没する集落にあった神社が 方々へ遷座したりした様子が神社の由緒書きに残っている例は他にも有る。

 拝殿に掲げられた沿革書きには以下のように記載(原文は縦書き)されている。

 神社建立の沿革
大東亜戦争終了直后の昭和二十一年当地之開拓のため入植した一同は邑創りの中心である神社創立を念願し神域四反四 畝一八歩を設定したが暫くの間は建立の機に恵まれなかった
昭和三十三年大野郡白川村御母衣ダム建設に伴い同村尾神部落が水没することになったので同区氏子の芳志により 同区白山神社の本殿・拝殿・祭具の寄進を得たので 昭和三十三年十一月二十八日神殿を移転建立し十二月八日地 鎮祭を 続いて郡上郡白鳥町長瀧の白山神社の分霊を受け鎮座祭を挙行した
昭和三十四年に入ってより氏子の奉仕を以て神殿の補修・神域の整備を行い 同年九月十六日当地永久の守り神で あることを祈念し盛大にして厳かな初祭りを執り行った
                                       昭和三十四年九月十六日記